
Friday 22 April 2022
12:00pm – 1:30pm
日英の児童虐待対応の比較
This event will start at 12pm BST
Organised by the Daiwa Anglo-Japanese Foundation
Fully booked日本も民主主義を採択する先進国の一員として国連の児童の権利条約を批准し、子どもの人権を守ろうとしています。ここ20年程の間に「チャイルド・アビュース=児童虐待」という用語もだいぶ耳慣れてきましたが、英国や日本と言った先進国では児童虐待とはどう定義されているか、また国や社会は虐待予防と対応に何をしているでしょうか? 本ウェビナーでは、日英の児童虐待対応を簡単に比較し、英国のチャリティ組織の役割などの基本的情報とともに、児童保護における両国の司法の役割や関与について考察しました。
福祉に司法がどのように関与するか,イギリスの法定ガイダンスで紹介されている裁判所の命令(order)と,日本の児童福祉法で認められている家庭裁判所の審判を,児童相談所の代理人として家庭裁判所に審判申立てをしてきた弁護士がその経験を踏まえながら対比し,日本とイギリスのそれぞれの児童福祉における司法の機能・役割について検討し、今後の日本の児童福祉に期待されることを一緒に考える機会となりました。
小川紫保子氏のプレゼンテーション 佐賀豪氏のプレゼンテーション
ウェビナーのビデオはこちらからご確認いただけます:
About the contributors

佐賀豪
弁護士。筑波大学卒業。2007年司法試験合格。くれたけ法律事務所。東京弁護士会「子どもの権利と少年法に関する特別委員会」、東京都児童相談所元非常勤,豊島区「子どもの権利擁護委員」、児童養護施設評議員,児童自立支援施設顧問,ファミリホーム協議会雑誌編集委員等

小川紫保子
国際基督教大学卒業。英国ケンブリッジ大学大学院教育学部、前期博士課程修了(教育学修士)、英国ロンドン大学ユニバーシティカレッジ教育学大学院社会科学研究所(UCL, IOE, SSRU)2011-2017 在籍。専門及び関心分野は教育社会学、家族と地域社会、児童の権利と虐待防止、社会資本論。現在、一般社団法人人権問題研究協議会理事、一般社団法人ピノッキオ(子どもの居場所)理事。明石書店「子ども虐待 保護から早期支援への転換」の翻訳者