写真 原始惑星系円盤中の若いガス惑星の流体力学シミュレーション

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1 July 2022

大和日英基金は久石譲とロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによるスタジオジブリの1988年の「となりのトトロ」の舞台化の上演から、巨大ガス惑星周りの系外衛星の形成についての科学研究までひろく支援しています。

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大和日英基金(www.dajf.org.uk)の最近の助成ラウンドにおける日英のプロジェクトへの奨励助成と重点助成の詳細をお知らせします。

ダラム大学新潟大学の研究者は助成による相互訪問でワークショップや共同作業を通してダラムで今後予定されているアニメ制作に用いられる材料の研究をします。

2022年9月のオープンシティ・ドキュメンタリー・フェスティバルは助成を用いて映画作家土本典昭氏についてのカンファレンスを開催します。

リンカーン大学筑波大学の科学者は相互訪問することで、水質管理と環境破壊を防ぐために農産物および工業製品の汚染物質陰イオンについての研究をします。

アングリア・ラスキン大学ユージン・ギデンズ教授は訪日して明星大学図書館にあるアーカイブのカロリン時代のドラマティスト、ジェイムズ・シャーリーについての文献調査を実施します。

アイヌのトンコリ(五弦琴)音楽家、加納沖とコラボレータたちは助成によりレコードレイベルMais Um主催のツアーで訪英し、コンサートやトークやBBCのラジオ3でのライブセッションをします。 

研究機関や団体同士の共同プロジェクトへのより大きな重点助成として、セントラル・ランカシャー大学京都大学の研究者が共同で巨大ガス惑星周りの系外衛星の形成に関する研究に取り組みます。周惑星円盤の特性とその中における衛星形成について調べることを通して、生命を宿す可能性のある衛星や宇宙における生命についての理解を深めます。

また久石譲ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)は、1988年のスタジオジブリのアニメーション映画『となりのトトロ』(宮崎駿原作)の画期的な舞台化の新作を、英国カンパニーのインプロバブルと日本テレビとが共同で上演します。8月には、オリジナル音楽の作曲家でエグゼクティブ・プロデューサーの久石譲がストラトフォード・アポン・エイボンを訪れ、リハーサルを行います。2022年10月8日からバービカンで作品が独占公開される前にこの訪問に関連するRSCの費用を支援します。

 

【参考】

芸術と人文に対するこれまでの支援に加えて、科学関連プロジェクトへの申請を特に奨励しています。

航空運賃の値上がりを考慮し、日英間の往復航空運賃に対する助成額を1人あたり750ポンドから1,000ポンドに変更しました。

 

大和日英基金は、1988年に大和証券株式会社からの寄付により英国の非営利団体(チャリティ)として設立されました。英国と日本の相互理解の促進を目的としており、次の活動を柱にしています。

  • 日英関係への貢献に意欲的な個人・様々な団体のプロジェクトに助成する。
  • 日英両国の学生・学術研究者に人物交流・共同研究の機会を与え、研究促進を支援。
  • 大和スコラーシップの授与。英国の大学卒業者を対象とし日本語学習と職場研修の機会を与える。
  • 年間を通じて英国における日本理解を促進するイベントをロンドンの大和ジャパンハウスにて開催。

 

【照会先】

〒102-0076
東京都千代田区五番町12-1番町会館103
大和日英基金 東京事務局

副事務局長 河野順子 TEL: 03 3222 1205   FAX: 03 3222 1208

Email: tokyo.office@dajf.org

 

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