
画像提供 小池健輔
News1 February 2022
大和日英基金は地球の磁場の強さに関する科学的研究から、英国全土の展示会やフェスティバルに参加する日本のアーティストに至るまで、多岐にわたるプロジェクトに資金を提供しています。
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大和日英基金(www.dajf.org.uk) は最新の日英間のプロジェクトを支援する 奨励助成と重点助成との詳細について次のようにお知らせします。
アーティストの小池健輔は2022年のベルファスト写真フェスティバルに参加のために北アイルランドを訪問します。ベルファスト植物園を含む市内の著名な屋外サイトに、北アイルランドの文化遺産と未来の多様性と深さを祝うユニークな写真の数々が展示されます。
リヴァプール・ジョン・ムーア大学のローラ・バック博士は来日し、京都大学霊長類研究所でニホンザルとタイワンザルの交雑標本のデータを収集することで、ネアンデルタール人とサピエンスの交雑の形態的影響を調査する予定です。
ファウンドリング美術館で開催される「スーパーヒーロー、孤児、起源:コミックスの125年」に漫画家の松本大洋の作品を展示するのに基金の助成金が使われます。
東京を活動の拠点とするアーティスト、サエボーグが英国で行われるイベントでの作品を上演、展示の助成をします。Fierce Festival(バーミンガム)、Submerge Festival(マンチェスター)の2会場にて行われ、様々なプログラムが企画されています。
国立歴史民俗博物館とスコットランド美術史学会共催の、美術史学会の年次研究大会「スコットランドの日本美術」開催の経費に、大和日英基金の助成金を利用します。大会では、スコットランドにある日本資料を中心に、エディンバラのスコットランド国立博物館において新しい研究の発表を二日間にわたり行います。
より大きな機関同士の協同プロジェクトとして、スコットランド大学環境研究センター(SUERC)の研究者が来日し、福井県の水月湖から採取された堆積物の分析を行ないます。立命館大学古気候学研究センターおよび神戸大学と共同で、堆積物の光ルミネッセンスの測定と、過去の地磁気強度の復元を実施します。地球磁場が将来どのように変動し、人類がそこからどのような影響を受けるか考察します。
医療ガバナンス研究所は、バース大学社会政策学教室との共同で、製薬会社と医療分野の間の金銭的利益相反が患者のケアや健康に与える影響を緩和するための研究・啓発活動を実施しています。特に今回のプロジェクトにおいては、日英での相互訪問を通じて、医療従事者や医療系学生にこの問題を教育するためのシンポジウムを実施し、日本語と英語の二言語のパンフレットを作成する予定です。
【参考】
大和日英基金は、1988年に大和証券株式会社からの寄付により英国の非営利団体(チャリティ)として設立されました。英国と日本の相互理解の促進を目的としており、次の活動を柱にしています。
- 日英関係への貢献に意欲的な個人・様々な団体のプロジェクトに助成する。
- 日英両国の学生・学術研究者に人物交流・共同研究の機会を与え、研究促進を支援。
- 大和スコラーシップの授与。英国の大学卒業者を対象とし日本語学習と職場研修の機会を与える。
- 年間を通じて英国における日本理解を促進するイベントをロンドンの大和ジャパンハウスにて開催。
【照会先】
〒102-0076
東京都千代田区五番町12-1番町会館103
大和日英基金 東京事務局 副事務局長 河野順子
TEL: 03 3222 1205 FAX: 03 3222 1208
Email: tokyo.office@dajf.org