
‘EATEN’ ©イリグチ・マモル
News4 March 2021
大和日英基金はウェールズと日本との関係における文学の発展から、プラスティックごみを価値ある資源へと変える画期的な研究まで幅広いプロジェクトの支援をしています。
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大和日英基金は英国と日本の交流を支援する最近の奨励助成と大和アワーズについて、次のようにお知らせします。
イーストアングリア大学は、日本にいるウェールズ人の移住者とウェールズ文化を愛する日本人のインタビューを目的としたスーザン・バートン博士の研究旅行のための助成金を受け、その結果ノンフィクション作品に結実しました。ニューウェルシュレビューの嘱託も受け、ウェルシュブックス・カウンシルの支援もあって、2020年にニューウェルシュアワード・ライドル賞を受賞しました。
イースト・ロンドン大学のアンディ・ガルブレイス博士は、立命館大学の学者との共同研究や相互訪問のための支援を受け、日本人の耐久性のある走りの生理学と生体力学について調査します。
キングス・カレッジ・ロンドンで発達精神病理学研究室を主宰するテッド・バーカー博士が2021年に京都大学を来訪し,縦断的な出生コホートデータの高度な統計解析に関する研究協力とワークショップを行うことを予定しています。これにより持続的な国際比較研究が可能になります。
アーツ・プロジェクツはこども劇場プロジェクトのイリグチ・マモルによる‘EATEN’を、金沢と沖縄の演劇祭で上演します。
また、サウサンプトン大学のレベッカ・スパイク博士は日本で学会、業界団体、政府機関と共に持続可能な林業に関する研究・ワークショップを実施し、林業の将来を検討する研究を進めます。
また、研究機関や団体間の共同プロジェクトへの重点助成として、リーズ大学のP.T. Williams教授と東北大学の熊谷将吾助教は、窒素含有プラスチック廃棄物を付加価値の高い炭素繊維に転換する新しい熱分解-触媒反応プロセスの開発にチャレンジします。
さらにクレア・ファロースタジオは東京大学および英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートと協働し、2021年ロンドンデザインビエンナーレにおける日本展示に取り組んでいます。これはビエンナーレの全体テーマである「共鳴」に呼応する日本人建築家の平野利樹氏によるデザイン、音楽、サウンドを組み合わせた「テクスチャの再発見」というインスタレーション作品です。2021年6月1日から27日まで、ロンドンのサマセット・ハウスにて展示される予定です。
そして慈善団体「SPUD」は、「代官山ティーンズ・クリエイティブ」との建築プロジェクトを実施します。東京・渋谷と、ハンプシャー州スウェイに住む同世代のティーンズたちが、10代の居場所の設計や模型作りを通して、国際協力と異文化理解を深めることを目的としています。
また2020年9月分の全受領者のリストはhttp://armanios.co.uk/dev/daiwa2/ja/grants-awards-and-prizes/recently-funded でご覧になれます。
【参考】
大和日英基金は、1988年に大和証券株式会社からの寄付により英国の非営利団体(チャリティ)として設立されました。英国と日本の相互理解の促進を目的としており、次の活動を柱にしています。
· 日英関係への貢献に意欲的な個人・様々な団体のプロジェクトに助成する。
· 日英両国の学生・学術研究者に人物交流・共同研究の機会を与え、研究促進を支援。
· 大和スコラーシップの授与。英国の大学卒業者を対象とし日本語学習と職場研修の機会を与える。
· 年間を通じて英国における日本理解を促進するイベントをロンドンの大和ジャパンハウスにて開催。
【照会先】
〒102-0076 東京都千代田区五番町12-1番町会館103 大和日英基金 東京事務局
副事務局長 河野順子 TEL: 03 3222 1205 FAX: 03 3222 1208 Email: tokyo.office@dajf.org