
英国のナショナルビデオゲーム財団
News20 June 2019
葉の震えの影響の科学研究」から「世代間の認知症のケア」にわたる大和日英基金の助成プロジェクト
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大和日英基金 は、奨励助成と重点助成を通じて日英の交流プロジェクトを支援する賞を発表しました。
英国のナショナルビデオゲーム財団は「ファミコン」ゲームパッドコントローラーの展示のために助成金を受領しました。任天堂の元R&Dのヘッドで「ファミコン」を設計し、現在は立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)の長でもある上村雅之氏はゲーム研究センターの研究者と共にシェフィールドに行きます。そこで展示の共同運営ならびに展示関連のイベントに参加します。
東京医科歯科大学はアルスター大学での研究のために助成金を使います。研究者は認知症の人々のニーズに対処する方法である世代間ケアと社会的交流の役割について、英国の幼稚園や高齢者の施設を訪問して調査する予定です。
ティーズサイド大学にも支援しており、漫画家でアニメ等のプロデューサーでもある真崎春望氏を「シェイクスピアと視覚の想像力」の国際会議に招聘し、大学付属のギャラリーで「シェイクスピア作品の視覚化」と「シェイクスピア作品による創作」との2つのテーマで 真崎氏の漫画作品の展示ならびに人形アニメ『ハムレット』の上映を行います。
また団体同士のより大きな協同プロジェクトには重点助成による支援をしています。
「協働的授業研究」(Collaborative Lesson Research)は児童・生徒の学習と教育実践の改善を目指す数学教育関係者の独立団体です。この団体の主たる目的は英国の主要なステークホルダーに、日本の学校における授業研究を実体験させて、日本の算数・数学科の学習指導要領について深く知ってもらうことです。得られた知見をノッティンガム大学で開催する「授業研究普及セミナー」を通して広く共有化することにより、英国の政策立案者が関心を寄せることも期待しています。
ウォーリック大学と北海道大学との間で研究者の相互訪問を行います。これは自然エネルギー有効獲得のための流体力学デバイス共同開発のためで、木の葉が微風で揺らぐ原理を新しい大型動力源に発展させるものです。無線で遠隔計測するなど次世代技術を結集したプロジェクトが始まります。
【参考】
大和日英基金は、1988年に大和証券株式会社からの寄付により英国の非営利団体(チャリティ)として設立されました。英国と日本の相互理解の促進を目的としており、次の活動を柱にしています。
- 日英関係への貢献に意欲的な個人・様々な団体のプロジェクトに助成する。
- 日英両国の学生・学術研究者に人物交流・共同研究の機会を与え、研究促進を支援。
- 大和スコラーシップの授与。英国の大学卒業者を対象とし日本語学習と職場研修の機会を与える。
- 年間を通じて英国における日本理解を促進するイベントをロンドンの大和ジャパンハウスにて開催。
【照会先】
〒102-0076
東京都千代田区五番町12-1番町会館103
大和日英基金 東京事務局
副事務局長 河野順子 TEL: 03 3222 1205 FAX: 03 3222 1208
Email: tokyo.office@dajf.org