大和日本研究スコラー2020
第6期生として、3名の大和日本研究スコラーが選出されました。
大和日英基金事務局長、ジェイスン・ジェイムズは、新たな大和日本研究スコラーの発表にあたり次のように述べています。
「基金の理事数名が、2月21日に大和日本研究スコラー(DSJS)候補者と面接を行いました。これは日本研究を行う大学院生をサポートするプログラムです。DSJSの重要な基準の一つとして、高水準の日本語力が求められており、面接の一部は日本語で行われます。少なくとも何人かの候補者にとっては、神経がすり減る体験でしょう!例年どおり、候補者は日本に関する様々なトピックに注目していましたが、結局基金は3名のスコラーを選びました。ビデオゲーム/文学、国際関係、政治的抗議活動というように、3名の興味は非常に異なっています。私たちは、彼らをサポートし、研究の最終的な結論について聞くことを楽しみにしています。」
写真付きのプロフィール(2020年4月現在)はこのリンクからご覧いただけます。
スコラーについて
メリッサ・ジェイン・ルイス
メリッサ・ジェインは、オックスフォード大学ハートフォード・カレッジで東洋研究(日本研究)の学士号を取得予定。学士課程の一環として神戸大学で学んだ。彼女の研究は日本のビデオゲームに焦点を当てており、それらを文化的コンテクストから分析している。学士論文では、ビデオゲーム「ペルソナ5」に着目し、日本の若者が抱える問題の表象について論じている。彼女は、オックスフォード大学の日本ソサエティで広報担当を2期務め、各期において様々なジャンルの日本映画を紹介するイベントを企画した。彼女は、2020年10月にケンブリッジ大学の修士課程(日本研究)に進学する。任天堂の「ゼルダの伝説:ブレス オブ ザ ワイルド」を研究し、そのテーマについて3.11後のトラウマ文学との比較から考察する。
トム・サットン
トムはダラム大学で日本研究の学士号を取得予定。学士課程の一環として、東京大学で学んだ。トムは、イデオロギーと日本の思想史、特に日本におけるマルクス主義の歴史等、政治の分野に関連するトピックに強い興味を抱いている。彼は、日本の政治的抗議活動、非主流派による政治、日本の国際関係に幅広い関心がある。また、精神分析学やポスト構造主義を、外的視点により、日本研究にいかに適用できるかということにも関心を持っている。修士論文では、引き続き非主流派の政治、草の根政治に焦点を当てるつもりである。
アレックス・シリオポロース
アレックスは、2018年にオックスフォード大学で東洋研究(日本研究)の学士号を取得。学士課程の一環として、神戸大学で学んだ。彼は現在、日本政府観光局のマーケティング・コミュニケーション担当である。11才の時に学校で日本語の勉強を始め、16才で初めて日本を訪れた。2020年9月から、早稲田大学の修士課程に進学する。インド太平洋地域における日本の長期的な戦略目標と、中国の一帯一路およびインドのルック・イースト政策という文脈における日本の目標達成手段に焦点を当てる。